2018年9月14日金曜日

JSME RC279 第3回研究分科会

 平成30年9月13日(木)は,「JSME RC279 第3回研究分科会」 に参加するために,岐阜県にある 「京都大学 桂キャンパス」 に行ってきました.

 最初に主査のMTBR先生から 「不便益」 について説明があり,産学連携若手育成プログラム「第4回 CIA4YI」の成果発表会が始まりました.今回のお題は 「工作機械と不便益」 でした? どのグループの発表も大変面白い内容でした.私は不便益について,不便にしたことが苦労の経験だけに終わるのは間違いだと思っています.便利になったことでできなくなったことを掘り起こしてみることが一つのアプローチだと思っています.私の研究室で取り組んでいる力覚援用の加工インタフェースの研究がその一例だと自負しています.偉そうですみません.

 続いて,京都大学のKUN先生から 「DEDによる付加加工」 という題目で話題提供がありました.私は担当している生産システム工学の講義で積層造形について話しているのですが,「Directed Energy Deposition」 の内容を取り上げていないことに気付かされました.いただいた資料を参考に,早急に対応しておきたいと思います.

 続いて,京都大学の西脇眞二先生が 「トポロジー最適化の最新研究」 という題目で講演されました.西脇先生のお話は,昨年の10月に開催された 「精密工学会主催 第390回講習会」 の時にも拝聴しました.その時に,これからやると言われていた色々なアイデアが,今回,実例として紹介されていて,大変に素晴らしいと思いました.トポロジー最適化,これから色々と活用されていきそうです.

 続いて,4つの研究室を見学しました.機械理工学専攻 振動工学:新しい機械機能要素について,マイクロエンジニアリング専攻 精密計測加工学:工作機械関連技術,付加加工について,航空宇宙工学専攻 推進工学分野:プラズマを用いた薄膜生成について,機械理工学専攻 光工学分野:光による温度計測について.どの実験室も大変綺麗に使われていることに驚かされました.内容としては機械要素,歯車の研究が印象に残りました.大事なテーマなのに珍しい.機械の人間としてはとても遺憾な現状なので,これからも頑張っていただきたいです.

 見学会終了後,「京大生協 カフェ アルテ」 に移動して,技術交流会となりました.歓談しながら大きな刺激を受けた半日を振り返っていました.結論としては,やはり京大は違うというところでしょうか.私は途中で失礼させていただきました.帰りの新幹線の中で一人で悶々としていました.本当に困ったものです.

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