一昨日から撤去作業が始まった 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55,今日は,専門の業者の方に電源を切り離す作業をしてもらいました.結線を外すだけだと思っていたのですが,意外に工数も多く,かなりの難工事となってしまいました.外したケーブルは再利用するとのことですが,もしかすると新規のものに交換するかもしれません.
このA55は,メーカーの方で再利用の可能性を模索していたのですが,どうにも使いようがなく,このまま廃棄されるとのことです.なので,今日の断線作業によって,A55は永久に動かないものになりました.火曜日まで実験に使っていたのに,実にあっけないものです.なんだか,寂しいですね.
サーボモータは力を失い,主軸は二度と回ることはない.
工作機械は死んだのだ.
だが,撤去される時を待ちながら,工作機械は確信していた.
自分を使った若者は今日も生き,今日も走っている,と.
工作機械は,若者たちの声を聞いた.
長年を過ごした工場の片隅で,確かに,聞いた.
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