2008年11月4日火曜日

導入と,運用と,

 昨日も少し書きましたが,今月中に積層造形装置を購入するための予算を申請する予定です.今日は16時から業者の方に来ていただいて色々と相談しました.積層造形装置も最近では大分安くなってきていて,今では500万円以下で購入できるものもあります.今回狙っている装置は,現時点で最も現実的なアメリカ製のものです.
http://www.marubeni-sys.com/de/dimension/index.html
 積層造形といっても様々な方法があるのですが,この装置はFDMと呼ばれる方式を採用したものです.簡単に言うと,溶かした樹脂を上から積んでいって成形する方法です.利点はメンテナンスが容易なことと,硬質の樹脂が使えるので強度のある成形品が作れることです.成形品は構造部品として十分使えます.教育機関には一番向いているタイプだと思います.
 問題は運用費用です.導入費用が安くても,材料や消耗品が高価では,かえって使われなくなる恐れがあります.この装置も,導入しやすい値段で提供しておいて,サポートや消耗品で稼ごうというビジネスモデルのようです.しかし,既に100以上の教育機関への導入実績があることからも分かるとおり,教育機関が購入できるのはこれぐらいしか見当たりません.使い方を工夫して,樹脂の使用量などのコストを抑えるしかないのですが,この時に色々と考えることになるので教育にもなるかな,と思っています.でも,コストを抑えるという課題は,あまり学生らしくありませんね.本当は思いついたモノを好きなだけ成形して欲しいです.
 色々と問題はありますが,機械科に一台はあるべき装置だと思います.

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