今日の午後,学生のころお世話になった方が経営する会社の方が,5軸制御加工について相談があるということで訪問されました.内容を聞いてみると,5軸制御でないと加工できない部品が必要で,3次元のCADデータはなんとかできそうだが,その後の5軸制御加工ができなくて困っている,ということでした.色々な試作メーカーに相談したようですが,値段が高くてちょっと頼めないようです.なんとなく,私のところで加工して欲しいのだろうな,と感じましたが,頼まれる前にお断りしてしまいました.
お世話になった人の会社なので,やってあげたいのはやまやまなのですが,まず,対応できるのは今M2の学生一人だけと思われること,そして何よりも,私のところの機械では十分な精度が出せないと予想されることなど,引き受けても期待されている結果が得られず,お互いに気まずくなると思ったのです.せっかく頼りにして来ていただいたのに,申し訳ありません.
5軸制御加工技術をアピールにしている研究室であるにもかかわらず,このような依頼に対応できないことには,少し無力感を覚えます.でも,性能の良い機械があっても,果たして対応できたかどうか.私自身がこのような仕事に専念する時間はありませんし,学生にこんな仕事をやらせるのもおかしいので,結局,断るしかなかったのだと思います.やはり,専門の試作メーカーにお願いするのが妥当ではないでしょうか.
こんな仕事に対応できたら,それはそれで強みになるでしょうが,やはり大学としてやるべきこととは少し違うのではないか,と自分に言い訳しています.
2009年2月17日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿