2009年7月2日木曜日

模擬講義に行ってきました

 今日の午後,模擬講義をするために多摩の高校に行ってきました.高校に着いて控え室に入ってみると,どうやら経済や政治など色々な分野の先生を各大学から招いているようで,学生は同じ時間帯に希望する分野の講義を受講することになっていることが分かりました.私は機械工学の分野の代表ということになります.「産業を支える工作機械」という題目で講義しました.導入は動画などを使うなど,かなり好調だったのではないかと思いますが,剛性だの制御だの,だんだん専門的な内容になっていき,話しながら「ちょっと,難しいだろうな」と感じていました.途中で,放電加工の話になったところで,かなり眠そうな様子でした.この加工,地味な加工なので,あまりおもしろく感じないでしょうね.今後,同じような講義をする機会があったら,放電加工の話をするのはやめようと決心しました.続いて,派手なレーザー加工の話に移ったときには,私もテンションを上げて話したのでみんなも目覚め,質疑応答でもレーザー加工の質問がありました.
 最後に,学生実験の時にも紹介しているフリーの3次元CADを紹介し,大学に入るまで我慢する必要などないのだから,少しでも興味があったら,分けが分からなくても,とにかく使ってみるように勧めました.
 最後の最後に調子に乗って,ファインモールドのマシニングセンタのプラモデルの紹介をしたところ,一人の学生がとても興味を示してくれました.講義後に私のところまで来て,全軸をモータで動かしてみたい,なんて言ってくれました.まだ一年生だということですが,頼もしい限りです.三年後,電気通信大学でお会いしましょう.
 高校生相手に講義するのも,たまにはいいですね.準備は大変でしたが,気持ちよく話すことができました.よい経験をさせてもらったと思います.希望があれば,毎年やってもよいと思っています.

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