今日は,今月7日から始まったメカトロ応用ITものづくりコースの最終日として,CAEの課題とCADの自由課題のプレゼンを行いました.会場となる予定だった計算機室のダブルブッキングという私のミスで,受講者には迷惑をかけてしまいましたが,急遽確保した8階のセミナー室の方がプレゼンには向いていたのは,不幸中の幸いでした.
CAEの課題は,ちょっと意地悪な加重に耐えるフックを設計するというものです.与えられた初期モデルを改良するものと,まったく新規に設計するものの,二種類の課題が与えられました.CADの自由課題は,何でも良いから自分の好きなものを設計するというものです(たぶん).
当初の予定では,1人当り発表5分&質疑応答5分ということだったのですが,結局,発表10分&質疑5分という配分になってしまいました.しかし,私は,途中で15分ぐらい中座した以外,全ての発表を聞かせてもらいましたが,間延びしたという印象はなく,内容のある発表がほとんどでした.一番よかったと思ったのは,ほとんどの学生が最後の感想で「楽しかった」と言ってくれたことです.楽しかった講義というと,楽だったのではないかと誤解されそうですが,提出する課題は多いし,そんなことは決してありません.
全ての発表が終わって,最後に受講者に伝えたことを,忘れないようにまとめておきます.
1.この講義では,基本的に課題は与えられていた.今後,各自の実務に活用するには,数段高い技術レベルと,強い意志が要求される.しかし,活用しなければ,工学演習として学んだ意味がない.
2.今後,3次元CADはエンジニアの文房具のようなものになると思う.とても出力の高い文房具だから,使い方が問題になる.間違った答えを書いてしまうこともある.汚い出力をして,他人に迷惑をかけるかもしれない.正しく,スマートに使いこなして欲しい.
講義を終えて,種は蒔いたという手ごたえを感じています.この講義で学んだ学生諸君の,今後の活躍に期待します.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿