2009年12月16日水曜日

第6回型技術基礎講習会

 の講師として,今日は大阪産業大学 梅田サテライトキャンパスに行ってきました.大阪は久しぶりですが,新幹線を降りた瞬間から,大阪らしいにおいを感じました.会場は北新地の近くにある大阪駅前第3ビルの19階にありましたが,会場の部屋からのすばらしい眺めに感心しました.
 私は「CAMの基礎から最新機能まで」という題目で講演したのですが,CAMの基礎と言っても,CAMの技術というものは各CAMベンダー独自の技術なので,標準化されているわけではなく,体系的に話すのは難しいです.結局,専門でもある5軸制御加工など最近のCAMの動向に関する内容が多くを占めることになりました.途中から,大学の講義ではCAMに関連する技術として話している積層造形の解説をしましたが,話していて少し無理があるように感じました.今回のような解説講演では,自分の得意分野の話に徹した方がよかったのかもしれません.
 講習会に参加して,機械加工の不具合は前工程から検討・改善しないといけない,という考えを再認識しました.最近のCNCは色々な補間をやってくれるようになり,CAMが出力したNCデータの不具合を何とかしてしまう機能が提供されていますが,本来は,NCデータに不具合があるとわかっているならNCデータを改善するのが必然であり,CNCで何とかしてしまうというやり方は,NCデータにこだわってCAMを開発してきた者としては感心できません.また,CAMが問題のあるCLを出力してしまうのは,CADデータの不具合が原因であることも多いのですが,このことは意外と認知されていないようです.後工程が前工程に問題提起せず,文句を言いながらもなんとかしてしまうのは,あまり良くない進め方だと思います.
#ここまで書いて,自分の研究室のことが心配になってきました.
 講習会修了後,司会を務められたKB大学の先生に連れられて,ビル最上階にあるナイスな日本料理の店でお疲れさま会となりました.大通りを走る車の明かりがきれいで,印象的でした.
 最後に案内されたラーメン屋で,最近なんとなく恒例となりつつあるフィニッシュ麺類となりましたが,今までに食べたことがないくらいさっぱりとした潔い味でした.飲み会の締めには最適なラーメンだったと言えるでしょう.

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