学生が自分の研究について「何をやったらいいのか」「どこまでやったらいいのか」というようなことを尋ねてくることがあります.卒研生で,就職すると決めている学生だったら,研究というものに触れてみて,自分には向いていないと見切りをつけたのだと考え,何とか我慢することができるのですが,大学院生や大学院進学希望者からこのような質問を受けると,やさしく反応することは難しいですね.何が出てくるか分からないのが研究であって,経過や結果が予想できるものは「研究」ではなくて「勉強」というのですよ.
勉強は,いつでも,どこでも,いつまででもできます.また,どんな人でも,勉強はするべきだと私は考えています.しかし,勉強だけをしたいのならば,大学院に進学する必要はありません.とっとと就職して,仕事と直結して役に立つことを「勉強」した方がよっぽど有意義です.大学院は,勉強するところではありません.
もしかすると,要求しているレベルが高いのかもしれません.でも,大学院生は理解してくれていると信じたい.もしも,上のような私の考えが理解できないとか,賛成できないという人は,私の研究室に来るのは止めた方がいいでしょう.おそらく,とても辛い日々を過ごすことになるでしょうから.もう少し,早めに言っておけばよかったかもしれません.
2010年5月20日木曜日
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