今日の午後,多くの加工メーカーの方から「5軸加工の師匠」と崇められてる方との会談に臨むため,王子まで行って来ました.
この師匠とは,ある工業雑誌の記者の方の紹介で,一年前にお会いしたことがあります.m-shige's log: 工学の研究者とは
その時は,師匠のハイレベルな話題についていくのが精一杯で,5時間30分の会談が終わった頃には,意識はもうろう,体はヘロヘロになってしまいました.しかし,最近になって,その時に同席していた記者の方から,我々2人の会話がとても面白かったので,是非,対談を再録して記事としてまとめてみたいという依頼がありました.正直,少し荷が重いと感じましたが,既に先方も了承しているということで,断るのも失礼と思い,今日の会談となりました.
会談の前に,工場を訪問しました.最近,うわさに聞いて知ってはいたのですが,一年前には工場にあったOKKとハームレの5軸制御マシニングセンタは,なくなっていました.悲しい現実です.しかし,師匠に師匠の弟さんを加えた工場でのプレ会談で,あっという間に1時間が過ぎてしまいました.まず,この工場には,私の欲しくなるものがたくさん転がって(?)いました.
ディアゴスティーニの「天体模型 太陽系をつくる」こんなシリーズが出ていたなんて知りませんでした.最近届いたという 新シリーズ「太陽・地球・月の三球儀編」25号を見せてもらいましたが,物欲がふつふつと沸いてきて,危険な気分になりました.他にも,組み立て式の卓上工作機械や,教材用の4サイクルエンジンの模型,さらには,私が3セット購入した牧野フライス製作所のマシニングセンタV33のプラモデル.操作パネルのボタンも書き入れられ,トレイの切り粉まで表現しているというこだわり様.さすがとしか言いようがありません.私の創作意欲にも火がつきました.
十条駅近くにある,師匠と記者の方がひいきにしているという雰囲気のよい喫茶店で,遅めのランチを食べながら,会談の続きとなりました.記者の方が用意した話題は「日本の製造系ソフトウェアの現状と課題」だったのですが,この話題では,あまり景気のよい話はできませんでした.自然と,これからの日本の製造業は,いったい何を作っていけばよいのか,という話が中心となり,あれがいい,こんなものもいい,という感じで,チタン製のネクタイ,ロト6用43面体サイコロなど,師匠が色々なアイデアを披露してくれました.私も,ぶっ飛んだ意見を言って,学生を困惑させることがありますが,師匠ははるか上を行きます.しかし,一年前とは違い,師匠の話についていけるようになっている自分に気が付きました.一年の間に,色々な方とお会いして,お話しする機会が増えました.意識しないうちに,自分の勉強になっているのだということを実感しました.
大学に戻らなければならない用事があったので,17時前には失礼しましたが,合計4時間強,あっという間に過ぎてしまいました.こんなに熱中して人と話したことは,あまり記憶にありません.あまりに多くの情報を出し入れしたために,少し,混乱しています.師匠のNMさん,全く裏表がなく,誰に対しても,何も隠すことなく,すべて話してくれます.技術者として尊敬できる方です.会談の記事,どのようにまとまるかわかりませんが,よいものにするために全力で協力したいと思います.
2010年6月29日火曜日
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