2010年7月2日金曜日

日工会会長との懇談会

 今日の夕方(既に昨日になってしまいましたが),日本工作機械工業会(日工会)の会長との懇談会に出席するために,四ツ谷駅前の宴会場に行ってきました.先月半ばに突然案内をいただき,既に予定が入っていたのですが,どうしても会長に直接お話ししたいことがありました.先約の方には申し訳なかったですが,今回の懇談会を優先させていただきました.ご理解いただき,ありがとうございました.
 現会長になってから,毎年このような懇談会をしているということですが,招待されたのは初めてです.他にも大学の先生が10人ほどおられましたが,人材確保研究会のメンバーが中心だったので,最近,色々相談しているJIMTOF2010での家族・子供向け企画で目に留められ,招かれたのでしょう.普段の活動が,どのように活きてくるか分かりませんね.
 最初の挨拶で会長が,昨年,生産額が第1位から第3位になったことを取り上げられ,1位の中国はともかく,2位のドイツには絶対に勝たなければならないと話されていました.手前味噌ですが,私も同じようなことを,このブログに書いたことがあります.m-shige's log: 日本には,工作機械がある
 会食が進み,会長とお話しする機会を虎視眈々と狙っていたところ,各先生と個別に話すということになり,私がトップバッターとなりました.私は公人なので,特定の企業や政府の批判を文章として残すわけにはいきません.詳しくは書けませんが,「現在の状況では,日本のメーカーは付加価値の高い工作機械を生産することはできず,ドイツに勝つことはできない.さらに,国策としてドイツから最新技術を導入し始めている中国に,そのうち,技術面でも対抗できなくなるだろう.」これまで,この話題になると興奮してしまい,伝えたいことが伝えれず,悔しい思いをしてきましたが,今日は理路整然と説明することができました.会長にも理解していただけたようです.各方面と交渉してみたいと言葉をいただき,握手までしてくれました.
 今年になってから背負ってきた重荷を,ようやく降ろすことができました.問題が良い方向に進むことを願うばかりです.

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