2010年6月5日土曜日

オリジナルマインド展示即売会

 今日と明日の二日間,ここ数年,研究室でmini-CNCフライスやその周辺機器などを色々と購入している長野県の「オリジナルマインド」が,川崎駅近くの川崎市産業振興会館の1階ホールで,展示即売会を開催しています.大分前からこの即売会の情報を入手していた私も,万難を排して11時に会場に駆けつけました.私の大学の学生や卒業したOBもたくさん来ていました.
 お目当てとしていたリサイクル品の販売コーナーには,既に大勢の人が群がっていました.自分でロボットなどを作っている人にとっては,モーターやベアリングなど必需品を,格安の値段で入手できる絶好の機会です.キロ900円のPOM材を,10キロも買っていくつわものもいましたが,ちょっと痛々しく見えました.私は,キロ1,200円のMCナイロンを2キロ購入しました.MCナイロンを手にしたのは久しぶりです.学部生の頃はテストカットのときによく使いましたが,アルミよりも高価だというので,大学院生のころはアルミ材を使っていました.これだけ安ければ買う気になります.特に用途は決まっていませんが,何かに使えるでしょう.
 使用済みのエンドミルが1本80円で売られていました.ロボット製作している人は,よく使う小径のエンドミルの中から使えそうなものを熱心に探していましたが,私はφ10mm以上のソリッドエンドミルのみを買い占めました.なぜなら,素材さえあれば再研磨するだけで使える工具になるからです.1本1万円以上する工具が,千円足らずで入手できます.超鋼エンドミルの値段のほとんどは材料費なのです.なかなか目にすることも出来ないソリッドタイプの大径ブルノーズエンドミルも手に入れました.学生実験で説明するときに,一種類だけ実物がなかったものです.来週の学生実験からサンプルとして活用されます.
 買い物を済ませ,軽く昼食を食べた後,オリジナル商品展示コーナーにあるmini-CNCフライスを見ていました.4月から研究室で検討してるJIMTOF2010での子供向け企画のために,mini-CNCフライスを何台か追加で導入する必要があると考えています.色々なmini-CNCフライスがラインナップされていますが,どれが適切か判断するために実物を見てみたいと思っていました.研究室で所有している mini-CNC BLACK の後継機種である mini-CNC BLACKⅡ.色々と改良が施されていて,運動速度も向上するなど結構使えそうです.一台10万円弱というリーズナブルな値段なので,台数をそろえるならばこの BLACKⅡ なのですが,少し違うものを試してみたいというのが正直な気持ちです.大径ねじ&リニアガイドで構成された mini-CNC COBRA が最速かつハイエンドな機種ですが,1台50万円もするので気楽に導入できそうもありません.個人的には,一番剛性が高く,23万円弱で購入できる mini-CNC PRX がよいのではないかと考えています.どれを購入するかは,スポンサーの意向次第ですね.
 午後には,「かわさきロボット競技大会 -オリジナルマインド杯 2010-」が開催されました.脚・腕構造を持つラジコン型ロボットによる異種格闘技戦のコンテストです.足は車輪型がほとんどですが,相手を下からまくり上げる腕の部分については,回転型とフォークリフト型の二つのタイプに大別されるようです.今日のコンテストは三本勝負だったので,一本目に勝っても,もう一度勝つまでに壊れてしまうと負けてしまいます.勝ち残るには耐久性も重要だと感じました.名前や競技の内容は知っていましたが,実際の試合見るのは初めてでした.少し危険も感じましたが,楽しめました.今回のコンテストには,本学からは誰もエントリーしていませんでしたが,8月の本大会に集中して充電しているということです.3次元CADやCNC工作機械など,企業レベルのインフラを自由に使えるという,日本の大学生の中でも屈指の強みを最大限に活用して,必ず優勝してくれると信じています.

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