2010年7月14日水曜日

研究脳,復活

 今日は,朝の天気予報では雨だったハズなのですが,一日中真夏の日差しが照りつけて,大変暑い一日になりました.
 昨日に続いて,国際会議ISFA2010に参加するために,東大本郷に行って来ました.会場に着いたのは10時頃でしたが,会期3日で晩餐会の次の最終日となると,どんな国際会議も閑散とした雰囲気になります.
 午前11時より,筑波大学の山海嘉之先生のPlenary speechを拝聴しました.タイトルは「Leading edge of Cybernics: Robotics to suit you」山海先生は,自ら「Cybernics (サイバニクス)」と呼んでいる,サイバネティクス,メカトロニクス,情報科学を中核として,ロボット工学,脳・神経科学,IT技術,感性・人間工学,生理学,社会科学,倫理学など,人・機械・情報系が融合複合した新領域を切り開いている研究者で,最近はテレビなどにもよく出演されています.今日の講演では,HALという人間を外から支援するロボットスーツを中心に話をされていました.
 ビデオや図をふんだんに使った,大変分かりやすい講演でした.1時間の英語の講演で,一度も寝なかったのは久しぶりです.日本では色々と制約が多く,取り組むことが難しい生体工学や医療工学に近い領域で,実際に障害のある人に利用してもらいながら明確な成果を出していることに,ただただ敬服いたしました.聞いているだけで大規模なプロジェクトチーム.もはや,研究室というよりは企業という感じでした.
 午後のセッションの前に,地下にある(?)生協食堂で昼食を取りました.大学の食堂はどこもせわしないものですが,今回利用した食堂は,これまでに経験したことのないほどせわしない雰囲気でした.空いている座席を見つけて座る前に気疲れしてしまいました.地下にあるということから,閉塞感を感じたのかもしれません.そういえば,私は地下室が嫌いでした.最初から食堂の選択を間違っていたということですね.
 午後のセッションは5件だけでしたが,どの講演も何かしら得るものがある内容でした.どんな学会に参加しても,会場からの帰り道では,あれもやらなきゃ,これもやらなきゃ,明日,いや,今からかんばるぞ!という気持ちでいっぱいで,とっても幸せな気分になっています.いわゆる,研究者の頭,研究脳に戻った状態と言えるでしょうか.リフレッシュされた研究脳,長続きするようにしたいものです.しかし,研究脳全開の私は,とっても厳しいと思います.研究室の学生にとっては,辛い期間になるかもしれません.

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