2010年10月12日火曜日

日工会 第1回先端ソフトウェア技術調査研究専門委員会

に出席するために,今日も東京芝公園,東京タワーのふもと,機械振興会館に行ってきました.この委員会は,平成17年度に設置されて以来,国内の工作機械・生産加工関連ソフトウェアの現状を調査・分析するとともに,必要になるソフトウェア技術と,それらの技術開発を進める上で取り組むべき課題を明確にするための活動を行って来ました.私は,今年度から委員として参加することになりました.
 かねてから申し上げているとおり,日本の製造系ソフトウェアのCAD/CAEの部分は海外の製品に席巻されています.このような現状で,日本独自のソフトウェア技術を推し進めるためには,日本の製造業の加工に対するこだわりを反映することができるように,CAMソフトウェア周辺のインタフェイス機能を充実させるしかないと,私は考えています.事前のアンケートでも,工作機械,工具,治具などの情報の標準化と,それらの情報を総合的に扱える仕組みを確立することが重要であると回答しました.しかし,このような全体的な取り組みを実現することは,どうやら難しそうです.
 企業の委員の方から,「現在のしがらみなどは一切考慮しないで,理想とすべき目標を設定し,その実現を目指した方がよいのでは」 という意見も出ました.聞いたときは,そのとおりだとも思いましたが,有益かつ新しいことについて,全ての企業で協力して取り組めるかどうか疑問です.やはり,一社では解決できないような現在の仕組みの問題点を洗い出し,その解決について検討するのが現実的ではなかろうかと,このブログを書きながら思うようになりました.委員会全体で取り組むべきことを決めなければならないのですが,かなり大変そうです.大変な委員会の委員になってしまいました.
 委員会終了後,大学からの委員5名と日工会事務局で懇親会を行ないました.左の写真は,メニューからは消えていたのに,事務局の方が店と交渉して作っていただいた「モダン焼き」です.無理をお願いしただけあって,大変美味しくいただきました.

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