2011年3月16日水曜日

曲がった東京タワー

 今日の午後,日工会の先端ソフトウェア技術調査研究専門委員会に出席するために,芝公園の機械振興会館に行ってきました.震災発生以来,都内に外出するのは初めてです.交通機関の状態がどうなっているか不安でしたが,京王線も都営大江戸線も通常通り運行していました.逆に,いつもより空いていました.
 赤羽橋駅で降りて,機械振興会館に向かって歩きながら,今回の震災で曲がったと聞いていた東京タワーを見ていました.東京タワーが曲がったと聞くと,途中からグキッと曲がったのではないかと思う人がいるかも知れませんが,先端の部分が曲がっただけです.しかし,これまでの地震ではなんともなかったものが曲がったということから,今回の地震がいかに大きなものだったか分かります.当時,タワーの展望台に居た人は怖かったでしょうね.今日は安全確認のため,立入禁止ということでした.
 15時から開催された委員会では,経産省などに予算を要求できるソフトウェア技術に関する課題について話し合いました.委員会の成果として,日本国内のユーザにとって有益となる具体的な製品が出てくることが求められています.つまり,製品を開発するメーカが必要となるのですが,ボリュームゾーンが東南アジア諸国にある今,国内向けの製品を開発してくれるメーカが出てくるのかが問題です.しかし,このまま何もしなければ,日本独自の製造系ソフトウェアは消えゆくのみです.諦めたら,そこで試合終了です.
 おそらく,出席した委員の中で一番ネガティブだった私.苦労性なのでしょうか? でしょうね,人からはそう言われます.

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