今日は朝から英語の論文に使うポンチ絵を描いて過ごしました.新しい成果が出たわけでもないのに,絵を描いているだけでクリエイティブな仕事をしているような気分になれるから不思議です.久しぶりに前頭葉が喜んでいるのを感じました.
私の研究室では,グラフィックソフトとしてAdobeのIllustratorを奨励しています.大学院生にはCS2,卒研生にはVer10のライセンスを1つずつ与えています.私が使っているのもCS2です.最新のバージョンはCS5ということなので,3年以上古いものを使っていることになりますが,CS2ぐらいになるとGUIもずいぶんよくなっているので,何の不満もありません.
Illustratorを使う利点は,出来ないことがないことです.お絵かきツールが力不足で描きたい絵が描けないということになれば,かなりフラストレーションがたまることになるでしょう.Illustratorを使っていれば,まず,そんなことはありません.出力されるEPS形式などのデータの質がよいことも大きなアドバンテージだと思います.欠点は,なんといっても値段が高いこと.また,超弩級アプリケーションなので,それなりのディスクやメモリの容量を必要とするところでしょうか.
しかしながら,ここ数年間で,研究室の学生のほとんどが,Microsoft PowerPointで絵を描くようになってしまいました.Wordと同じようなGUIに慣れているし,自宅でも使えるので,自然に使うようになってしまったようです.しかし,きちんとした論文に使うには,表現力に限界があると思います.また,印刷会社が要求するEPS形式のデータを出力することができません.
というわけで私の研究室では,来年度からIllustratorの使用を強制しようと考えています.しかし,会社に入ったら,Illustratorを使う機会はないでしょうから,学生にとってはあまりメリットはないかも知れません.しかし,最高レベルの道具を使ってみることも大事なことだと思います.もしかすると,会社でものすごい苦痛を味わうことになるかも知れませんが…
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿