2011年4月18日月曜日

日本の製造系ソフトウェアはどこへゆく

 今日の夕方,米国の切削シミュレーションソフトウェアの方が来室されました.と言うと誤解されるかも知れませんが,日本人です(笑).この方は,数年前は別の会社に所属されていて,その頃に知り合いになりました.昨年,日工会のソフトウェア技術に関する委員会で一緒に仕事をする機会がありました.そのとき,一度時間を作って,ゆっくり話をしましょうと約束していたのですが,私は震災以前の記憶が薄れてしまい,この約束をすっかり忘れていました.先週,先方から訪問の打診をする電話をいただいたとき,一瞬,誰が何を言っているのか分からないほどでしたが,なんとか思い出してスケジュールを調整し,今日お会いすることになりました.
 私は,内容のある良質な知識や情報は,人と直接対話して得たものが一番だと思っています.今日の対話でも,このことを実感することができました.あまり話す機会のなかった人との対話からなら,なおさらです.お互いが知っていることを披露しあう,充実した時間となりました.個人的に一番印象に残ったのは,最近,V6にバージョンが上がったハイエンド3次元CAD,CATIAの動向に関する話題でした.あまりにも衝撃的な話だったので,申し訳ありませんが,ここで披露するわけにはまいりません.
 ただ,本当に残念なことは,世界の製造業の動向に大きな影響を与えている2大ハイエンド3次元CADを主導しているのは,欧米の製造業であるという事実です.日本の製造業は,あまりにも効率を重視しすぎて,魂の一部を捨ててしまいました.

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