という公開シンポジウムに参加するために,今日の午後は東大本郷に行って来ました.東日本大震災およびそれに伴う福島原子力災害に対して,ロボット技術に関連する日本の科学者・研究者・技術者が,ロボット技術を適用して災害対策・復旧・ 復興に貢献したいということで,ロボット技術関連の学術団体や産業界と連携して設立した「対災害ロボティクス・タスクフォース(ROBOTAD)」の説明と活動報告が主な内容でした.詳しくは,以下の公式ブログを見た方がよいでしょう.今日のシンポジウムの資料もアップされているようです.
⇒ 対災害ロボティクス・タスクフォースの公式ブログ
最近,アメリカ製のロボットが福島第一原発の施設内部を調査する映像がニュースなどでよく放映されています.世界中の産業用ロボットの7割が稼働している圧倒的な「ロボット大国」である日本のロボットが,なぜ今回のような極限環境では活躍することができないのか?アメリカと同じようなロボットを開発してきた日本の科学者・研究者・技術者にとっては,辛い現実だろうと思っていましたが,今日のシンポジウムで様々な理由があることを知りました.
ロボットの分野に限らず,自分が開発した技術なんて使えない,使って欲しくないと思っている科学者・研究者・技術者なんて,絶対に存在しません.誰もが自分の研究活動に真摯に取り組んでいると思います.最後は実用化までもっていきたい.ただ,そのためのリスクは取っていないかもしれません.「自分の研究成果を利用してもらうために,十分な努力をしてきたと言えるのか?」 という厳しい指摘については,厳粛に受け入れなければいけないと思います.これは,自分自身の研究活動も例外ではありません.今回のシンポジウムでは,ロボット技術の今後ではなく,日本の工学研究の今後について考えさせられました.
“しかし幾度か国難を克服してきた日本はこんなことでは挫けません。
これを契機に面目一新した輝かしい日本が生まれるでしょう。”
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