2011年12月9日金曜日

東京都立産業技術研究センター見学会

 平成23年12月8日の午後,今年の10月に臨海副都心青海地区に本部を開設した「東京都立産業技術研究センター(都産技研)」を見学しました.お隣にある「独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)」と間違えそうですね(笑)
 都産技研は,都内の中小企業の技術支援を行う機関です.独自に研究開発をしながら,技術相談,依頼試験,機器利用,技術セミナー・講習会の開催など,様々な活動をしています.SNS上で,都産技研でどのようなことができるのか具体的に知りたいという要望があり,私も移設後の都産技研がどうなったのか見てみたくなったので,Facebookのイベントとして,私がアレンジさせていただきました.
 会議室で概要説明を受けたあと,早速,施設の見学となりました.最初に,産業用ロボットに関する講習や試験をしている部屋を見学しました.小さな多関節ロボットを,LabVIEWのプログラムで制御して,画像処理による外観検査を体験してみる講習会を開催しているそうです.2日間で7,500円の講習料は破格ではないでしょうか.私の研究室のテーマにも関係する内容なので,機会を作って受講してみたいですね.
 試用できるFANUC製のロボットが2台ありました.1台は最新の「ゲンコツロボット」でした.ロボットプログラムの作製も手伝ってくれるということなので,ロボットによる作業の自動化を検討している方にはとても有用だと思います.モーションキャプチャシステムも導入されていて,1時間数千円で利用できるそうです.これも,中小企業1社では導入が難しいものです.本当になんでもあるので,出だしから驚いてしまいました.
 次に,X線CT装置を見学しました.昔,X線CT装置で測定したデータと3次元CADのデータを比較して,精度を評価する研究に関わったことがあります.当初は,撮像できる対象も限られていたうえに精度も今ひとつでしたが,性能はかなり向上しているようです.スキャンしたデータを3次元CADデータに変換し,積層造形機で中身までコピーする完全な「リバース・エンジニアリング」も出来るそうです.おそらく出来るだろうと思ってはいましたが,技術が進歩する速さに,ため息が出てしまいます.
 続いて,色々な測定器を観察して行きました.最近の電子顕微鏡には,観察しながら試料を加熱できるものがあるんですね.「あれが出来たら,これが出来たら」と思っていたことが,どんどん出来るようになっているんですね.
 最後に,「雷インパルス電圧発生装置」を見学しました.平たく言えば,雷を発生させる装置です.金属の棒を持ったマネキンと,持っていないマネキンを並べて,上から雷を落としたらどうなるか,というデモンストレーションを見せてもらいました.ブザーが鳴った後,いかにもエネルギーが充填されていくような音が続き,もう一回ブザーが鳴った直後に,「バーン!」という大きな音がして,金属の棒の先に落雷する様子を見ました.すごい迫力でした.これを見るだけで,来た甲斐があったような気分になります.
 1時間半という短い時間でしたが,都産技研のポテンシャルを感じるには十分でした.しかし,都産技研のWebから,このポテンシャルを感じることは難しいと思います.まさに,「百聞は一見に如かず」です.一般公開など,施設全体を一度に見学できる機会があったら,必ず再訪しようと思います.

 東京テクノロジー、発進!

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