2012年5月22日火曜日

自分のことばで話すということ

 人から聞いたことや,本に書いてあることを,自分で考えたことみたいに話す人と対話すると,つまらないですよね.これは,その人が内容を完全に理解して自分のものにしていないからだと思います.

 こんなことを言っている私自身も,あまり偉そうなことは言えません.どこで見聞きしたことを,すぐに講義のネタとして使おうとします.そして,話が滑って失敗します.要するに,自分の腑に落ちていないんですね.

 人から聞いたことや,本に書いてあることを話すな,というわけではありません.こういう時は,誰から聞いたか,どの本に書いてあったかを明確にして,内容を紹介すればよいと思います.そうすれば「よく勉強している」 と,好意的に思われるでしょう.

 そして何より,自分自身の考えを持ち,それを伝えられるようにすることが一番大事なのではないでしょうか.そうすれば,「よく勉強している」から,「よく考えている」 という,高い評価に繋がると思います.

 「アイデアもないのに,やる気はあるなんて,くだらない」 とは,私の尊敬する本田宗一郎氏のことばです.ここまでストイックになれとは言いませんが,現状に捕らわれていない,ブッ飛んだアイデアを持つ若者を応援したいです.

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