2012年7月26日木曜日

自作PCは引退かも…

 昨日の夕方,大学のパソコンが起動しなくなりました.午前中に,学位本審査が予定されていたので,復旧作業は見合わせていました.真っ黒な液晶ディスプレイの前で,不安と虚しさを感じながら,ノートPCでメイルチェックをしていました.

 審査会が終わって研究室に戻り,私よりも自作PCに詳しい研究室の「特攻隊長」に相談してみたところ,容量の小さい電源があるというので,それで電源が原因かどうか調べてみることになりました.

 問題の電源の主電源をONにすると,オンボードの電源スイッチとリセットスイッチが点滅するので,おかしいと思っていたのですが,電源を交換してみたところ,点灯に変わりました.これは,電源交換の効果があったかもしれない! と期待しながら,ケース前面の電源スイッチを押してみましたが,やはり起動しません.オンボードの電源スイッチを押しても,ダメでした.これは,いよいよマザーボードの交換かと覚悟し,作業を特攻隊長に任せて,自分はHDDを外して自室に持って行き,データをサルベージする準備をしていたところ,特攻隊長が部屋にやって来て「立ち上がりました」と言うので見に行くと,確かにビデオボードの画面が表示されています.早速,HDDを繋げて再起動してみたところ,見事にOSが立ち上がりました.嬉しかったですね.私が8ピン12Vのコネクタを間違えていたということもありますが,CMOSの初期化が決め手だったようです.CMOSの初期化については,確かに聞いたことはありますが,これまでやったことがないことだったので,気が付きませんでした.本当に助かりました.

 浮かれることなく,主要なデータのバックアップを取った後,きちんとした電源を購入するために,炎天下の新宿に出掛けて行きました.もう,今回のような電源トラブルはゴメンなので,安定性を求めて一万円程度のちょっと良いものを選定しました.同時に,学生用PCの電源の予備として,5,000円程度のものも一つ購入しておきました.今回の経験は,生かさないといけませんからね.

 居室の机の横にPCを戻し,昨日の会議前と同じ作業環境に戻ったのは,16時半ごろでした.心身ともに疲れましたが,電源を交換しただけで済んだのですから,本当に不幸中の幸いでした.でも,特攻隊長が居なかったら,マザーボードを交換してしまったかもしれません.自分のPCのことで,こんなに学生の世話になったのは初めてです.私は,自分が使う道具のことは,自分自身で対応することをモットーとしています.どんな仕事でも必須の道具といえるPCも,わけも分からず使うのはイカンということで,自分で組んだものを使ってきました.自分で対応出来なかった今,そろそろ自作PCは引退の時期なのかも知れません.

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