2013年9月10日火曜日

ほんと… 体育会系かもね…

 NHK総合テレビで,毎週月曜日の午後10時~10時48分に放送されている,今と未来を描くドキュメンタリー 「プロフェッショナル 仕事の流儀」,昨晩,2013年9月9日の放送は,「育ての流儀スペシャル」 でした.大学教員の私は,教育者でもあるいう自覚もあるので,このような内容の番組は,思わず見てしまいます.

 ダルビッシュ有や田中将大らを育てた投手コーチ・佐藤義則さん.『すべては「納得」から始まる。実際にやらせて実感させることで、選手を納得させていく。』 これは,耳が痛いところでした.学生にやってもらっていることは,自分では経験したことのないことばかりですから.でも,研究に対する取り組み方については,口うるさく指導しているつもりです.

 オリンピック2大会連続2種目金メダルの北島康介選手をはじめ,日本競泳陣の活躍を支える競泳コーチ・平井伯昌さん.『嘘で褒めない、率直であれ』 この方針は,とても共感できます.私が,学生を褒めることは,ほとんどありません.ほとんどの結果は,想定内ですから.反対に,出来ていないことは,出来ていないとハッキリ言いますし,慰めたりもしません.出来ていないことを認めるような態度は,当人のこれからに対して無責任だと思うのです.

 1,000年以上にわたって受け継がれてきた宮大工の世界で“鬼”と呼ばれた名工に育てられた名棟梁(とうりょう)・菊池恭二さん.『なにげない質問に対して、師匠は鋭く「お前の考えは、どうなんだ?」 と聞き返してきた』 この方針にも,共感できます.私も,学生に質問されると,「自分で,どこまでやったんだ?」 と聞き返すようにしてますから.でも,最近は面倒になって,すぐに自分の考えをベラベラと喋っているような気がします.ここは一つ,初心に帰って,突き放すことにしますか.

 番組では,教育を本業とし,学生に寄り添ったり,背中を押したりしている,二人の先生のエピソードも紹介されていたのですが,あまり共感できませんでした.そして,教師と教え子という関係よりも,師弟関係の方に共感している自分は,結局,体育会系なんだなと思いました.

 大学で,私に関わることになった学生の中には,体育会系のやり方に馴染んでいない人もいると思いますが,長くても数年なので,これも一つの経験と考えて,お付き合いいただけると幸いです.

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