2013年9月23日月曜日

「風立ちぬ」を読む

 今日,堀辰雄の小説 「風立ちぬ」 を,iPadアプリのi文庫HDで読了しました.読むきっかけとなったのは,言うまでもなく,お盆休みに鑑賞したジブリの最新作,「風立ちぬ」 です.結核治療のために高原のサナトリウムで過ごすことになった女性に付き添って,一緒に暮らすことになった婚約者の男性の立場から,互いを想い合う男女の姿を描いた小説です.
 読みながら,なんとなく予想できたのですが,この小説は,筆者の実体験によるものなのだそうです.読んでいて,どんどん切なくなる,とても美しい小説だと思いました.導入からすんなり小説の世界に入っていけたのは,間違いなく,映画による予備知識があったからだと思います.それに,映画を観なかったら,恐らく,この小説を読もうとは思わなかったでしょう.
 映画を観て感動したという方は,是非,この小説も読まれるよう勧めます.そうすれば,映画の印象が,より強く,記憶に刻まれることになるでしょう.

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