2013年11月17日日曜日

教えに従うということ

 日曜日のゴルフスクールで,最近,大きな気付きがありました(しかし,いつまで経っても,色々なことに気付きますね…) 私には,スイングの途中で右手がほどけてしまい,ロフト角以上にボールが上がってしまうという悪癖があります.ビデオで見てみると,右手を押し込んでいるように見えるので,右手の力を抜くようにしてきたのですが,まったく改善が見られませんでした.右手の力を抜こうとすると,なぜか左手に力が入るようになり,結果的に右手にも力が入ってしまうように感じます.
 というわけで,先週,クラブを握る両手の力を思い切り抜いてスイングしてみました.そのとき,ヘッドスピードを計測する装置を使わせてもらえたので,力を入れた時と抜いた時のヘッドスピードを比較してみました.結果は,力を抜いた時の方が,圧倒的に速いことが分かりました.私のゴルフスクールでは,男性はヘッドスピード 40m/s 以上を目標値としています.私は,この目標値にほとんど届いていなかったのですが,力を抜いただけで,楽々 40m/s を超すことが出来ました.クラブを強く握ると,腕全体がこわばってしまい,しなやかにスイングできなくなるとのことですが,これを数値的に実感することが出来たというわけです.
 実は,クラブを軽く握るということは,ゴルフでは基本中の基本で,ゴルフスクールに入ったころから,何度も,何度も,繰り返し言われ続けてきたことでした.小鳥を握るような感覚でというのは,有名なたとえ話です.しかし,クラブをゆるく握ると,なんとなく不安な気持ちになり,教わったことを無視するように,しっかりクラブを握ってきました.しかし,ヘッドスピードが速くなるという効果が明確になった今,クラブをゆるく握るという教えに従うことに対して,もはや迷いはありません.
 効果があることが確実であれば,人は教えに従うということです.逆に,教える側としては,効果があることを示さなければならないということになります.これは,学ぶということの真理なのかもしれません.

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