2014年5月14日水曜日

加工シミュレーション・ソフトウェアについて一考察

 今日は,解説記事執筆のための取材で,渋谷駅から徒歩7分のところにある 「丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリュ-ション事業本部 計測製造ソリューション部」 を訪問しました.途中,「豊栄稲荷神社(とよさかいなりじんじゃ)」 に立ち寄り,良い取材ができるよう祈念しました.御朱印は,昨年同じ場所を訪問したときに参拝した 「金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)」 の社務所でいただきました ⇒「m-shige's log: 型技術者会議2013 第3回実行委員会」.

 今回依頼された原稿は,機械加工の様子をシミュレーションするソフトウェアに関するものです.当初は,工具によって素材が削られていく様子を確認する 「切削シミュレーション」 の機能が主流でしたが,多軸・複合工作機械が多用されるようになった今,機械全体の動きを確認できる 「機械シミュレーション」 の機能が不可欠となってきました.私の研究室でも利用しており,今では無くてはならない必須のツールとなっています.
 今回は公平を期すために,いくつかのソフトウェアを取材させていただきましたが,総括として,現在の加工シミュレーション・ソフトウェアは,その方向性が大きく二分されているように感じました.
 一つは,欧州のメーカーが中心となって牽引しているように,複雑,複合,多様化する工作機械の動きや加工現象を正確に再現することを重視したものです.もう一つは,CAMソフトウェアの不足を補うように,NCプログラムを編集する機能を重視したものです.
 正直,今の日本のメーカーでは,前者の方向で新たな提案をすることは難しいと思います.後者は,実際に加工している現場のニーズを反映したもので,日本,韓国,中国,東南アジア諸国などを中心に利用されているようです.個人的には,現場力を維持することが日本の製造業が生き残る鍵だと考えているので,後者の取り組みを応援したくなるところですが,欧米の最新技術をフォローすることも大切だと思います.
 私の研究室でやりたいこと,できることは,明らかに後者の現場のニーズを反映した取り組みだと考えています.ということで,今回の取材で,新しい卒研レベルの研究テーマを思いつきました.乞うご期待です.
これに,「大根おろし」の食べ放題が付きます♡

 それにしても,京王井の頭線からヒカリエに行くのは大変ですね.前回は,詳細な案内をもらっていたにもかかわらず,地下に潜ったところから完全に迷子になってしまい,20分以上もかかってしまいました.今は,妻から教えてもらった 「渋谷ちかみち」 を利用して,10分足らずで着けるようになりました.ここまで念入りな案内表示があっても,クリアしなければならない難所がいくつもあるので,初めての人にとっては本当に大変だと思います.渋谷という街が,ますます嫌いになりそうです.

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