2014年5月23日金曜日

デザイン・イノベーション -心揺さぶるモノづくり!

 今日は,精密工学会主催 第366回講習会 「デザイン・イノベーション -心揺さぶるモノづくり!」 で司会進行を務めるために,中央大学 後楽園キャンパスに行って来ました.途中,JR水道橋駅近くに鎮座する 「三崎稲荷神社(みさきいなりじんじゃ)」 を参拝して,講習会の成功を祈念しました.

 11から始まった講習会のオープニングで,Bsize の八木さんに 「“ひとりメーカー”が目指す,新しいものづくり」 という題目で講演していただきました.初めて八木さんの講演を拝聴しましたが,実に真摯にものづくりに取り組まれているということがよくわかりました.
 私は 「パーソナル・ファブリケーション」 推進派ではありますが,製品を販売して利益を得ているメーカーであれば,「自由なものづくり」 にも,責任が伴うと考えています.小さいことが,不良品を提供したり,納期に遅れたりすることの免罪符になってはならないのです.自由な発想にこだわりながらも,大企業と同じ水準の品質保証を実践しているという Bsize のようなメーカーを応援していきたいと思います.お忙しい中,貴重な話題を提供していただき,本当にありがとうございました.

 その他の講演も大変勉強になりましたが,特に印象に残ったのは 「サウンドデザイン」 という取り組みです.スポーツカーを例にすれば,ドライバーが心地よいと感じる 「サウンド」 をいかに造り込むかということです.音は身近で分かりやすい現象なので,ユーザーも 「変な音」 と気軽にクレームを言ってくるそうです.しかし,機械的な欠陥のように事故に直結している問題ではないので,メーカーの対応は後手後手になりがちです.一番わかりやすい問題なのに,積極的に対応できない.エンジニアとしてのジレンマのようなものを感じました.

 実際に参加していただいた方には,良い講習会だったと満足していただけたと思うのですが,事前にそのことを伝えることが難しい.集客方法については,学会の関係する委員会で検討しなければいけないと思いました.

0 件のコメント: