2014年7月5日土曜日

JSME RC266 第1回研究分科会

に出席するために,平成26年7月4日の金曜日は,山口県山陽小野田市にある 「THK株式会社 山口工場」 に行って来ました.これまでに通過したことは何度もありましたが,山口県に降り立つのは生涯初なのです.もちろん,THKの工場を見学するのも初めてということで,今回の分科会に参加するのを楽しみにしていました.

 HTKは,「直進運動ベアリングのパイオニア」 です.主力商品である 「LMガイド」 は,超有名ですね.社名 「HTK」 の由来が,「Toughness High Quality Know-how」 というキーワードだということを初めて知りました.「私たちにしかできないこと。私たちならできること。」 自社の仕事に対する強い自負が伝わってきます.

 今回は第1回ということで,最初にTK大学のMTIS主査から,分科会設置の趣意および活動計画について説明がありました.「次世代産業を牽引する工作機械に関する研究分科会」 ということで,医工連携が具体例としてあげられたように,ニーズ・オリエンテッドな方向性が示されたように感じました.私の活動方針には近いと思うので,色々と協力できそうです.

 続いて,HTKの執行役員技術本部長の方から,「静圧案内に匹敵する精密8条列LMガイド」「工作機械用複列アンギュラーローラーリング」 について話題提供がありました.どちらも,工作機械メーカなどのニーズに対応した製品です.理屈はすっきりしていたので,うまく整理して大学院の講義で紹介したいと思います.

 工場見学では,ほぼ全ての工程を見せていただいたと思います.ガイドとレールを研削する研削盤と,ガイドを浸炭焼入れ,レールを高周波焼入れする装置が目立ちました.特に,レールを加工する研削盤は長大なものばかりでした.長物を精密加工している所はほとんどないということですが,これだけ大量に導入された設備を維持・管理するのは,並大抵のことではありません.まさに,HTKでしかできないことと言えるでしょう.

 前回のRC257研究分科会では,スケジュールの都合が合わなくて半分も参加することが出来ず,ずいぶんとフラストレーションが溜まりましたが,今回は今から日程をしっかり確保して,積極的に参画していきたいと思います.

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