2015年7月11日土曜日

真のボランティアに出会う

 今日開催された自宅マンションの理事会で,これまで住民の権利と思って当然のように享受してきたあるサービスが,まったく個人的なボランティアによるものだということを知ることになりました.目に見えるものに変わりはないのに,ボランティアによるものだと分かった途端,何倍も愛おしいものになってしまう.本当に,人間の感情は勝手なものだと絶望するばかりです.

 ボランティアの精神は,「無償」 であるということ.他人に対して,何も求めてはいけない.もちろん,見返りなど期待してはいけない.ましてや,自分の活動がボランティアであると公言したり,その活動を理解してくれるかどうか他人を値踏みしたりするなんてことは,とんでもない思い上がりだと思います.

 ボランティアでやってくれていると思っていたある人の行動が,個人的な自己実現のためなどの打算的なものだと知れた時の虚無感は計り知れません.今回のサービスは,自己実現の場なのかもしれませんが,何年も私が知らなかったことからも分かるとおり,個人的な主張などは一切見聞きしませんでした.正しく,真のボランティアであったと言えるでしょう.

 ご本人にとっては意外かもしれませんが,今後,ご本人が作業しているのを見かけた時は声をかけて,心から御礼のことばを述べさせていただきたいと思っています.

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