2015年7月17日金曜日

苦情から縁が結ばれる

が,今日17日の 『松下幸之助 日々のことば 「道をひらく」』 のことばでした.『何か不満があっても、お客様が“ここの製品はもう買わない”と考えるだけで何も言ってくれなければ、それでそのお客様との縁は切れてしまう。しかし、苦情を言い、叱ってくださるお客様とはいまだ縁がつながっている。誠心誠意対処すれば、かえって縁を深めることもできる。苦情には、お客様との縁を深める好機と考えて当たりたい。』 このことばに対しても,色々な見方があると思います.

「叱られる」「無視される」 では,どちらの方が良いのかと考えると,「叱られる」 方がマシだと思います.「叱る」 という行為は,相手を良くしようという気持ちの現れと考えることができるからです.私もよく学生を叱っていますが,叱るのが楽しいなんて思ったことは一度もありません.むしろ,エネルギーを大量に消費して,がっくりきてしまいます.そんなエネルギーを,ムダに使いたくはありません.なので,その人を諦めると,何にも言わなくなると思います.この時が,「無視する」 という状態なのだと思います.

 私も,叱ってくれる人の気持ちには,きちんと応えようと思っていますが,時々,自分自身の独りよがりな考えを押し付けるような意見を投げてくる方がいらっしゃいます.おそらく,相手が自分の力の下にいるのだということを実感するのが楽しいのでしょう.このような場合,どのように対処すればよいのでしょうか? この歳になるまで色々と経験してきた結果,「無視する」 ことが一番だという結論になりました.

 どうでもいい人のことを考えるだけでも,頭の無駄使い.本当に,もったいない.なので,苦情を言ってくれる人は大事だということです.

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