2015年7月22日水曜日

調布という名の和菓子

 昨日の京都出張で,自宅用の土産に 「山鉾巡行餅」 なる和菓子を買ってきました.3個入で709円(税込)もするので,高級和菓子の部類に入ると思います.祇園祭の期間だけ作っているということで,限定品に弱い私はひとたまりもありませんでした.

「山鉾巡行餅は、その鉾の屋根を形どり、祇園の神を祭る八坂神社の御門を入れ、厄災の除去を願い作り上げた京菓子です。」 「山鉾」「やまぼこ」 と読めましたが,なんのことだかさっぱり…

「やま-ぼこ【山鉾】 山車(だし)の一種。台の上に山の形の造り物をのせ、鉾や長刀(なぎなた)などを立てたもの。」 出典:iPadの大辞泉

「だし【山車】 祭礼のとき、引いて練り歩く屋台。人形や花などを飾りつける。やま。ほこ。だんじり。」 出典:iPadの大辞泉

「山鉾巡行」 は,京都・八坂神社の祭礼である祇園祭でおこなわれる最大のイベントなんですね.これまで,なんとなく知っているつもりで生きてきて,実は何も知らなかった自分自身の人生に絶望するばかりです.

 和菓子の話に戻りますが,作っているのは 「京菓匠 鶴屋長生」 というお店です.「鶴屋長生」 は,「つるやちょうせい」 と読むことが分かりましたが.「京菓匠」 は何て読むんでしょう? 誰か,教えて下さい…

 店のオリジナルだという黄色の小袋に同封されていた能書きによると,「京特産の白みそを入れた皮でゆず求肥を包み、ひとつひとつ焼き上げた特製調布です。」 とあります.「求肥」 って,なんだろう? 「調布」 という食い物があるのか? iPadの大辞泉で調べてみたところ,以下のように判明しました.

「ぎゅうひ【求肥】 求肥飴(あめ)の略。」

「ぎゅうひ-あめ【求肥飴】 白玉粉を蒸し、白砂糖と水飴を加えて練り固めた菓子。白く半透明で弾力がある。」

「ちょうふ【調布】 小麦粉・卵黄などを用いて薄く焼いた皮で求肥(ぎゅうひ)を包んだ菓子。」

 いやはや,「調布」 というお菓子があるということを初めて知りました.そういえば,岡山に行った時に名前に縁を感じて,「調布」 という名の和菓子を何回か買ったことがあるのですが,こちらは 『古代、租税として朝廷に納められた手織の巻布 「調布」 に似ているところから命名されたお菓子。』 なんだそうです.

「ちょうふ【調布】 租税の一つとして官に納める手織りの麻布。つきぬの。たづくり。」 出典:iPadの大辞泉

あれ? 調布市文化会館 「たづくり」 の名前の由来は,租税で納める麻布としての 「調布」 が由来なのでしょうか?

 色々と勉強しながら,妻と一緒に 「山鉾巡行餅」 を食べてみましたが,なんだかパサパサしていてさっぱり… 岡山の 「調布」 の方が美味かったような気がしました.野暮な人間で,すみません…

0 件のコメント: