2015年8月17日月曜日

仕事ができる人について一考察

 仕事について頼りないと自覚している私がどうかとも思いますが,「仕事ができる人」 について私見を述べてみたいと思います.

 まず,与えられた仕事をこなすだけという人については,問題にはならないと思います.問題になるのは,他人との関わり方,組織の中での振る舞いです.

 仕事ができる人は,仕事を自分だけのものにはしない.他人に分け与える.自分が楽をしたいとか,そういうことではない.組織のことを考えているからである.他人でもできそうな仕事は,できるように最適化してから譲渡し,以後,一切口出しはしない.自分しかできない仕事に集中して,より高いレベルで組織に貢献しようとする.

 誰にでもできる仕事を,自分だけにしかできない仕事に変えてしまう人間がいる.そして,その仕事を手放そうとしない.これは,組織にとって最悪である.そのような仕事は最適化される機会を失い,非効率なままであり続ける.自業自得とはいえ,当人にとっても最悪である.新しいことに取り組むための時間を,定常的に失うからである.

 ここで考えてみると,いわゆる 「仕事のできる」 という範疇に入る人はたくさんいると思いますが,組織的なレベルで 「仕事ができる」 という人は,本当に少ないと思います.でも,そのような人は確かに存在しますし,もれなく責任ある立場で奮闘されています.そのような方たちの力になれなくても,せめて邪魔だけはしないようにしたいものです.

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