2017年3月26日日曜日

「九十歳。何がめでたい」

という単行本を読了しました.著者は今年93歳になるという佐藤愛子さんです.私はこの人の著作は一度も読んだことがありませんでしが,エッセイの名手として知られ,ファンも多いみたいですね.先月入手した小学館の読書情報誌 「本の窓」 でこの本を紹介する連載を読んで知っていたところに,先週はNHKのニュースでも取り上げられて興味を持ち,昨日ほろ酔い状態で書店に立ち寄ったところ,この本が二冊だけ残っているのを発見して,思わず衝動買いしてしまったというわけです.

 今日の早朝から読み始め,午前中には読了してしまいました.ニュースでは,どの世代でもゲラゲラ笑いながら読めるという書評でした.確かに,声を上げて笑える本は久しぶりでした.でも,単に笑えるというだけではなく,「こんな考え方があるのか! なるほど! 確かに!」 と目からウロコが落ちるような内容も多く,何度も考えさせられました.

 基本的に,思っていることが正直にテンポよく書かれているのですが,「こんなことバラしていいいのか?」 と心配してしまうようなエピソードや,思わずホロリとしてしまうようなエピソードもあり,読了感のバランスが素晴らしいです.正しく名エッセイだと思います.私もブロガーとして大いに感銘を受けました.機会があれば,別のエッセイも読んでみたいと思います.

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