2018年11月12日月曜日

「下町ロケット ゴースト」を読む

 昨日,池井戸潤氏の大人気シリーズ第三弾 「下町ロケット ゴースト」 の単行本を読了しました.現在,TBSテレビで日曜よる9時から 日曜劇場「下町ロケット」 が絶賛?放映中です.一年前に放映された 「陸王」 のときと同様,テレビで放映された部分を復習する形で原作を読み進めていたのですが,昨晩の第5話でいわゆる 「ゴースト篇」 が終わり,原作による復習も終わったということになります.

「宇宙(そら)から大地へ。 いま、新たな戦いの幕が上がる―!」 フラッグシップ製品といえるロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化や,佃製作所の番頭・殿村の実家である農家の問題などを経て,佃製作所は農業機械用のトランスミッションの開発に乗り出すことになります.協同を模索するトランスミッションメーカー 「ギアゴースト」,それに対して特許侵害を訴えた 「ケーマシナリー」 との厳しい戦い.そして,低価格を武器に急速に業績を伸ばす小型エンジンメーカー 「ダイダロス」 という協力なライバルの登場.

#「ダイダロス」と聞くと,思わず「プロメテウス」という単語を連想してしまう.いかんいかん.

 どれだけ過去を省みても,過去を変えることはできない.それどころか,これからの未来に使うべきエネルギーも浪費してしまう.未来を必要以上に不安視することも無意味.結局,今を誠実に生きるしかないのだと最終章を読んでいて思いました.

 法廷が戦場の一つになるのは,これまでの二作と同様の展開です.続編の 「ヤタガラス」 が既に刊行済みということで,「ゴースト」 の終わり方が途半端な印象になってしまうのは否めないところです.上下巻にした方がよかったのではないでしょうか? まあ,これからの 「ヤタガラス篇」 が楽しみ! ということにもなるのですが... というわけで,来週から始まる 「ヤタガラス篇」 の放送と原作による復習を楽しみにしたいと思っています.

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