2008年9月16日火曜日

考え続けるということ

 前から投稿しているCAD/CAE集中講義ですが,今日からCAEの内容に入りました.講義の終わるころに顔を出して,講師のみなさんと話してみると,あまり質問がないということでした.では,全員が完璧にできているかというと,そうでもないようです.とにかく質問して答えまで聞き出そうとするような態度は困りますが,ついていけるか不安になったら,すぐに質問して欲しいと思います.
 私の研究室の学部生は,全員CAD/CAEの講義を受講していて,大学院生も3人TAとしてサポートしているので,先週と今週は研究室に学生がほとんどいません.毎週行っている研究会も,今日は講義後の17時から開始となりました.私の研究室の研究会では3人程度の学生が自分の研究の進捗状況についてPowerPointを用意して説明することになっていますが,発表しない学生も,先週からの研究の進み具合について全員5分程度で説明させます.今日,ある学生が「やる気はあるのだが,何をやったらいいか分からない」と言いました.よくあることですね.11人全ての学生に細かく指示できればいいのですが,教員が私一人という体制では無理です.必然的(?)に,各学生の主体性に任せることになるのですが,これまでの私の研究室の学生のほとんどは,自分で見つけた方法で問題を解決してきちんと成果を出してくれています.今年3月に修了した大学院生は,3人とも投稿論文を書いて出て行きましたが,これはかなりすごいことだと思います.問題は解決方法を見つけられるかどうかです.私も大学院生のころ,なかなか良い方法が見つけられなくて,それこそ半年もの間,ひたすら考え続けたことがありました.この期間は苦しかったですね.でも,この半年間があったからこそ,大学教員としての今の自分があると思っています.よいアイデアは,考え続けなければ出てこないのです.でも,考え続ければ,いつか必ずひらめきます.ひらめいた後は実装するだけ.ここまでくれば,研究は楽しい.すると,考えることも楽しくなります.研究室の学生全員に,達成感を味あわせてあげたいと思っています.だから,厳しくやります.以上.

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