2008年12月8日月曜日

許してくれ,甘い私を

 先週土曜日と今日の生産システムの講義で課題を出しました.私の講義は講演形式で,スライドを資料にしたものを毎回配布しているので,講義中は学生の手はほとんど動きません.寝てしまう人も多いですね.そこで毎月末,その月に話した内容から課題を出して提出させています.今回の課題は,11月中に話した工作機械に関するものでした.
 「○×について100字程度で説明せよ」というような問題が多いのですが,用紙を自由にしていた頃は,どう見ても100字に満たないものが多く,そのときに字数を数えるのも面倒なので,昨年からマス目を印刷した専用の用紙を講義中に手渡しで配布しています.これが出欠の確認にもなるという仕組みです.講義を欠席した人は,後日居室にもらいにくれば,欠席理由を確認してから渡すことにしています.
 先月の課題の時,明らかに回答用紙をコピーしたと思われるものがありました.きちんと理由を言えば渡してあげるのに,ちょっと卑怯な行為ですね.
 そこで,今回は検印を押した用紙を配布しました.検印の効果てきめんで,19時までに5人もやってきました.遅刻した理由を聞いてみると,「病院」という人がなんと多いことか.病院と言えば人道的に許されるとでも思っているのでしょうか.まだ「寝坊」と言ってくれた方がましです.もう,うんざり.本当は平日の13時に受診しなければならなかった理由を証明できる診断書を持ってこい,と言いたいところですが,そんなこと言ったらもう来ないでしょうし,そうすると課題もやらないことになって本人のためにならないので,結局,配布資料と回答用紙を渡しました.
 会社に入ったら,救急以外に平日に病院に行くなんて考えられません.まさか,彼らは会社に入ってからも「病院」と言って休もうとし,こんな方法が通用しないということを,そのときになって初めて知るのでしょうか.やはり,追い返して厳しさを教えてあげた方がよかったのでしょうか.知識をつけさせることを重視した今回の措置は,果たして正しかったのか,悩みます.

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