今日,中国の Shanghai Jiao Tong University の学生から,私の英語論文「Tool path generation using C-space for 5-axis control machining」を読んで,2006年に発表した国際会議プロシーディングに載っている論文「Optimum Tool Path Generation for 5-Axis Control Machining Considering Change in Tool Attitude for Whole of Machining Surface」にも興味を持ったので,論文を送ってくださいというメイルをいただきました.とりあえず,PDFファイルを送ってあげました.
最初の論文は,アメリカ機械学会 ASMEの「Journal of Manufacturing Science and Engineering」に1999年に掲載されたものです. http://www.ims.mce.uec.ac.jp/papers/cam/5axis/1997-11e/index.html この論文を投稿したのは1997年だったので,掲載までにほぼ2年かかったことになります.ASMEのJournalに投稿するのは大変な仕事だとは聞いていましたが,二人のレフリーと一年近く手紙をやり取りしながら論文を修正していき,ようやく掲載されたころには,既に自分にとって過去のものとなっていました.Journalが送られてきたときは,どうでもいいような気持ちだったのですが,掲載されている自分の論文を見ると,大きな達成感を感じました.
このぐらい有名な Journal に載ると色々な人に読まれるようで,海外からたくさんの問い合わせを受けました.今回のような個人的なものだけでなく,アメリカの大学からはミーティングで紹介してみんなで読みたいのでコピーを配布してよいか,といった問い合わせもありました.ベルギーに留学した知り合いの先生からは,あちらの大学の学生が熱心にこの論文を研究していて,内容について絶賛していたというようなことも聞きました.今年になって,何気なく Google Scholar でこの論文を検索したところ,想像以上に多くの論文で引用されていることに驚きました.
今回のメイルにも "a milestone method to automatically generate tool path for 5-axis machining" と,お世辞のようなものが書いてありました.研究者にとって,論文は研究が終わった後の排泄物のようなものですが,節目できちんと世の中に発表することは大事なことですね.そのうち,この論文以後の研究結果をまとめた "milestone" 的な論文を発表したいものです.
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