2009年6月7日日曜日

組織の目的

 先週,色々な組織のあり方について考えさせらることが,いくつかありました.スーパー大辞林3.0によると,組織とは「特定の目的を達成するために,諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え,その活動を統合・調整する仕組み.または,そうして構成された集団の全体」とあります.
 会社の意味を調べると,最初に「①営利を目的とする社団法人で,会社法による株式会社・合名会社・合資会社・合同会社の総称」とありました.青臭いかもしれませんが,個人的には「②同じ志をもって物事を行う集団.結社.仲間.」の意味の方が好きです.ソニーや松下やホンダの創業は,この意味の方が近いと思います.
 大学は,「学術の中心として,広く知識を授け,深く専門の学芸を教授・研究するための学校」とあります.教えることが第一義であるように読み取れます.学校なのですから,当然といえば当然です.
 学会は,「同じ学問を専攻する学者が,研究上の協力・連絡・意見交換などをするために組織する団体.また,その会合」とあります.学会は,大会や学会誌など会員が研究成果を披露する機会を与えたり,法人として研究内容を世の中に公開して社会貢献する組織だと思います.決して営利団体ではありません.所属している会員のために有用なサービスを提供できているのなら,会員数の増減など気にする必要はないと思います.
 当初の目的を忘れ,存在・維持・拡大することだけを目的にしている組織があまりにも多いように感じます.残念でなりません.小さくても,所属していることが楽しい組織の一員でありたいと思います.

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