2009年9月1日火曜日

工作機械トップセミナー(1)

 今日の午後,日本工作機械工業会主催の学生向けセミナーに引率者と参加するために,有明TOCに行ってきました.このセミナーは,次代を担う学生を対象に,日本の工作機械とその社会的重要性,工作機械技術の面白さ,工作機械産業で働くことの素晴らしさなどをわかりやすく紹介しようというもので,ここ数年は毎年開催されています.昨年はJIMTOF2008と併催されましたが,今年はJIMTOFが開催される年ではないので,このセミナーだけの開催となったわけです.
 北海道や九州を含めた全国各地の大学や高専から,300人を超える学生が参加しました.これだけの人数が集まるのはすごいことだと思います.交通費や宿泊費も出るとはいえ,興味が無かったら教員に勧められても参加しないハズです.参加した学生の意識はかなり高いと感じました.
 セミナーは,会長や来賓の挨拶の後,1時間と30分の特別講演が二件あり,10分間休憩して,マシニングセンタ,ターニングセンタ,研削盤,放電加工機,ホブ盤,超精密加工機,大型工作機械などの各テーマについて15分づつ,メーカの専門の方が学生にも分かるように易しく解説してくれました.私も,自身の生産システムの講義で工作機械のことを説明しているので,メーカの方が話す学生向けの内容は,とても参考になりました.資料を見直しながら復習して,後期の講義に反映したいと思います.
 夕方から,別会場で懇親パーティが開催されました.会場には,各メーカのブースが設けれられていて,技術的なことや就職のことなどに関する質問を受け付けていました.昨年のセミナーでも同じようにブースが設定されていましたが,学生はあまり質問に行っていなかったと思います.しかし,今回のセミナーでは,どのメーカのブースも大盛況で,学生達が仕事内容や就職状況などについて熱心に質問していました.しかし,業界としては大変厳しい状況なので,今年度の採用はほとんど終わっているという状態で,対応は来年度のことが中心となっているようでした.来年度の業績も,まだまだ厳しい状態が続くと予想されているようです.工作機械は明らかに設備品で,業績はユーザの後に回復し始めるので,仕方ありませんね.今は辛抱する時期だと思います.
 明日は見学会が予定されています.関東地区の学生は,つくばの産総研を訪問することになっています.私も引率者として同行することになっています.では,また明日.

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