私が小学生の頃,「太陽の牙 ダグラム」というロボットアニメがありました.このアニメ,ミリタリーチックなメカデザインも好みでしたが,主人公が戦っている戦場から離れた場所での政治的な駆け引きも細かく描かれていて,当時はかなり異色の作品でしたが,私は好んで見ていました.
これまでにたくさんのアニメを見てきましたが,どのような作風が好みかと言われれば,メカよりも個性的なキャラクターと熱いセリフに注目していたように思います.このダグラムも,キャラクターは地味な人が多かったですが,セリフは熱いものがたくさんありました.これまでに引用⇒応用したことのあるセリフとして,最終話からだけでも以下のようなものがあります.
「ここで止めたら,この先,一歩も進めない!」
「自分の信じる道をまっしぐらに生きろ」
「寄生虫めが」(← ご利用は計画的に)
しかし,次回予告の最後に毎回流れる以下のセリフが一番だと思います.
「Not even justice, I want to get truth. 真実は,見えるか!」
最初の英語の部分は,「正義ではなく,真実が知りたい」だったと記憶しています.たしか,当時購入したプラモデルの箱に書いてあったと思うのですが,確かな記憶ではありません.小学生のころは,なんとなく聞いていましたが,今になって振り返ると,とても示唆深いセリフだと思います.
正義というものを定義するのは人間であり,それは人や国によって違いがある.しかし,起こったことは事実,真実は変りようがない.真実を見た人それぞれが,自分の中に正義を定義する.ただのアニメのセリフだというのに,ずいぶん大げさな話かも知れませんが,色々な戦争の原因を知ると,正義とは何なのかよく分からなくなります.私が正義としていることも,もしかしたら間違っているのかもしれません.
夫婦でテレビのニュースを見ていると,妻がキャスターに「自分の感想なんかしゃべるヒマがあったら,事実をもっと詳しく説明しろよ!」とキレることがよくあるのですが,おそらく,これも同じではないかと.
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