2010年3月9日火曜日

日工会 第2回技術懇談会企画委員会

に出席するために,今日の午後から東京タワー前の機械振興会館に行ってきました.第1回委員会で提案されたとおり,大学研究者が企業を訪問して技術的な問題について検討する「訪問技術懇談会」を新たに企画・開催することと,特定の技術テーマに関する最新の研究開発動向について専門有識者を交えて情報交換を行う「産学技術懇談会」をこれまでどおり開催することが決まりました.産学技術懇談会で取り上げるテーマも議論しましたが,私はユーザの方を講師として招き,業界の現状と技術動向や,工作機械に対する要望などについて話を聞くという企画に関心を持ちました.鉄道,航空機,超精密関係のユーザが招かれることになりそうです.金型は,ペンディングとなりました...すいません...
 懇談会のテーマについての議論の中で,工作機械の制御・操作技術はどうだろう?という話題になり,最近,26年間世界一だった工作機械生産額が,2009年は中国にダブルスコアで負けたことを知り,二週間前の寄り合いで「日本の5軸加工がこんな状態なのは,あなたにも責任があるのではないか」とやさしく指摘されたことなどで,このような議論について敏感になっていた私は,日本のNC装置の問題について思うところをぐちゃぐちゃとしゃべってしまい,かなり顰蹙を買ってしまいました.自己嫌悪です.最低です.
 会議後に,会議室と同じ階にあるレストランで懇親会となりましたが,参加者の皆さんとは,工作機械業界について本音で話すことができました.委員長の先生は,これから日本の工作機械メーカーは,韓国や中国のメーカーと敵対するのではなく,パートナーとして交流し,共存の道を進むべきだと考えておられるのですが,私もこの意見に賛成しています.正直申し上げて,今後,日本の工作機械生産額が世界一になるのは難しいと思います.本当に悔しいですね.でも,このままでは,上から目線のまま消えていったアメリカの工作機械業界と同じことになりかねません.「あなた達の方が大きくて,パワーもあるかもしれないけれど,私達は先生.技術では負けませんよ」 という姿勢を,いつまでも貫くことができればいいなと思っています.
 当事者は簡単に割り切れるものではないということは理解しています.あくまで私見ですので,ご理解いただけると幸いです.

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