2010年3月23日火曜日

オフ会と新人配属

 今日の午前中,Twitterで知り合いになったモノづくり創業支援企業のお二方が来学され,お昼まで懇談しました.代表取締役の方は,調布と田園調布を間違えるという電通大訪問の時によくあるパターンのトラブルで遅刻されましたが,その間に技術担当取締役の方とはずいぶん話がはずんで,これからの日本のモノづくりのあり方に対するこの企業の考え方が,私の持論と似ていることがよく分かりました.
 円高が定常化するなど,日本の製造業のこれまでの「マス生産⇔マス消費」を志向したモノづくりは,もう国内で維持することはできません.今後も,このやり方を続けるためには,工場を海外に移設し,現地の人材と素材を使い,現地の企業と共存するしかありません.でも,このやり方が必ずしも悪いというわけではなく,海外に進出できる会社は,進出するべきだと私は考えています.この場合,単なる下請けになるのではなく,海外の企業と一緒に仕事をするという姿勢を貫くことが大事だと思います.決して楽な仕事ではありません.大きな企業にお任せしましょう.
 海外に進出しなければ「マス生産⇔マス消費」の方針は選択できません.この場合は,海外で生産されて日本に輸入されてくるであろう量産品の隙間を埋めるような製品を作ることになると思います.当然,たくさん売れませんので,たくさん作れません.「マイクロ生産⇔マイクロ消費」です.中小企業ばかりになると思います.でも,それぞれの中小企業が,自分達が本当に良いと思える製品を企画,製造,販売すれば,多種多様な製品が量産品の隙間を埋め尽くし,全体として非常に豊かな国内市場を形成すると思います.このようなやり方は,フットワークの軽い中小企業にしかできません.
 中小企業が苦手とするのは,マーケティングと資金調達.これを支援するのが企業の目的ということでした.正直,私が支援できることはあまりないと思いますが,出来ることは協力させていただきたいと思っています.
 それにしても,Twitterを始めて2ヶ月も経たない私が,ダイレクトメッセージのやり取りだけで,一度も会ったこともない人と会うきっかけを得る.Twitterの力を実感しました.

 イベントがもう一つ.今日の午後,来年度の卒研生の研究室配属が発表されました.私の研究室にも6名の学生が配属されてきました.みんな第一希望だということなので,よかったと思います.(今日の第一印象では)素直そうな学生ばかりで,来年度も研究室の活動が楽しみです.
 このブログはともかく,私がTwitterまでやっているということを知っている学生がいて驚きましたが,考えてみればブログで公にしているし,検索すればすぐに見つかるハズなので,別に不思議なことではありませんね.ただ,ユーザー登録やフォローなどをせずに,私のつぶやきを見ているようです.つぶやきの内容も,気をつけなければいけないなと思いました.
 今週の金曜日に,新歓コンパを行うことになりました.参加を希望される方は,ご一報ください.

2 件のコメント:

ucchan さんのコメント...

宇都宮です。
三木の件は大変失礼しました。
先生とのお話尽きることが無く楽しかったですね。
マイクロモノづくりだと、お客さんと近い距離にあるモノづくりですから、厳しさもある反面楽しさ、喜びも大きいと思います。
日本の大企業も数十年前はマイクロモノづくりでした。
目の前にいるお客さんにとって喜ばれるものを作っていたはずです。
そして世界中に売っていたはずです。
研究されていたあの装置、とても興味深かったです。
日本人的な発想を生かしたモノづくりを今後も提供していきたいものですね。
今後ともよろしくお願いします。

こういう取組もありますのでご参考まで。
http://www.securite.jp/
ジーンズ作りや日本酒作りをする、モノづくりに関わる熱い人達を応援する仕組です。

Koichi MORISHIGE さんのコメント...

こちらこそ,遠いところわざわざ来学いただき,ありがとうございました.
同じような考えを持っておられる方の存在を知り,私としても大変励みになりました.
今後ともよろしくお願いいたします.