昨日のシンガポールでの最後の一日の内容を,日本国東京調布の自宅より投稿します.
今日はシンガポールに来て五日目.国際会議も最終日.午前中のKeynoteは,精密工学会会長でもある摂南大学のM先生と,香港理工大学のW.B.Lee教授でした.M先生は楕円振動切削に関する内容,Lee教授は超精密加工の応用に関する内容でした.この会議の6つのKeynoteのほとんどが超精密加工に関連するものでした.やはり,この国際会議の主流は「精密」であるということを実感しました.私の専門は外れていますね.
午前の最後のセッションで,やっと私の研究室のMD君の発表となりました.少しおかしな発音はありますが,ずいぶん練習してきたので,テンポよく話せていたと思います.質疑応答では,話せないことはともかく,聞き取りはもう少しできると思っていたのですが,やはり,普段から英語を聞き慣れていないと難しいですね.しかし,初めての英語発表をM2で,しかも海外でこなしたということは,D2で初めてアメリカの国際会議に参加した私を超えているということです.とてもいい経験をしたのです.あとは,この経験を踏まえて,何が変るか,何が始まるか,彼自身の問題です.
会議終了後,会場で昼食を取り,ホテルに戻って着替えた後,観光のためにリトル・インディアに行って来ました.雨の中,少し大変でしたが,イスラム教やヒンズー教などの色々な寺院を,たくさん見ることができました.しかし,歩いていると突然臭ってくる強烈なドリアンの香りには,ずいぶん悩まされました.
17時にホテルに戻ってシャワーを浴び,チェックアウトを済ませてから,宿泊していたホテルの朝食で利用していたレストランで,Dinner buffetを楽しみました.このレストランは,朝食もおいしかったですが,夕食もすばらしかったです.
20時前に迎えに来たバスに乗って,チャンギ国際空港に移動し,11時45分初のシンガポール航空のA380で,シンガポールの地を後にしました.次回シンガポールに来る機会があったら,もっと上手に過ごせると思います.
今回のシンガポール出張では,アジアの中での日本の立ち位置というものについて,ずいぶんと考えさせられました.また,自分としては,身の程を思い知ることになりました.しばらくは,任された仕事を誠実にこなしていくだけだと思います.
2010年7月31日土曜日
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