2011年7月13日水曜日

9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方

という本を読み終えていました.とても売れていることを知っていたところ,大学生協に置いてあったので衝動買いしておいたものです.個人的にも,人材育成については非常に興味を持っているので,このようなジャンルの本は好んで買って読んでいます.
 字が大きく,行間も余裕があるので,文字数は少なめです.3時間ぐらいで読み終えてしまいました.同じような内容が繰り返し出てくるので,内容は実質的に半分ぐらいに感じましたが,それでもやはりベストセラー,それなりに得るものはありました.
 まず,ドラッカーの考えに近いものが,ディズニーの取り組みにもたくさんあるように感じました.「ホスピタリティ・マインド」と「ゲスト」というディズニー用語を,「真摯さ」と「顧客」に置き換えると,かなりしっくりくるような気がします.また,「組織のミッションをキャストに正しく理解させる」というポリシーは,ドラッカーの「組織とは、共通の目的のために働く専門家からなる人間集団である」という考えと全く同じものだと思います.おそらく,ディズニーはドラッカーの考えを,組織の運営に取り入れているのではないでしょうか.ちなみに,ディズニー・ミッションは,「すべてのゲストにハピネスを提供する」ことだそうです.
 また,人材育成の考え方には共感を持ちました.「自分が扱われたように、後輩は人を扱う」という指摘は,真理だと思います.人に教えることに情熱・熱意を持っている人を高く評価しているように感じました.実際,人に教えるという行為は,自分が理解することとは別の難しさがあります.人に教えることができるようになって,初めてその仕事が完全に自分のものになったと言えるのではないでしょうか.また,人に教えるという行為は,「真摯」であることに直結していると思います.
 この本を読み終えてから,無性にディズニーランドに行って,キャストの振る舞いに注目したくなりました.そういえば,最後にディズニーランドに行ってから10年以上が経っています.ディズニーシーには行ったことがないので,近いうちに行ってみようかな.

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