2011年7月14日木曜日

JSME RC249 第7回研究分科会

を幹事として運営するために,今日は愛知県にある工作機械メーカー,オークマ株式会社に行ってきました.
 これまで,東海道新幹線を利用するときは,品川駅から乗車していましたが,今日は新横浜駅から乗車してみました.理由として,一つは通勤時間帯は品川も新横浜も所要時間が変わらないということ.もう一つは,お昼に崎陽軒のシウマイ弁当を食べてみたかったからです.先日,品川駅でも買えるだろうと思って探してみたら,売っていませんでした.新横浜駅では,山のように積んでありました.迷わず購入して車内でいただきましたが,やはり美味しいですし,量も今の私には適切です.今後,新横浜駅の利用が増えるかもしれません.
 名古屋から名鉄に乗り換え,柏森駅で下車,そこからオークマ様が用意したバスで本社工場に移動して,予定どおり13時から会が始まりました.最初に,技術本部長 取締役の方から挨拶をいただいた後,2件の話題提供がありました.
 最初の講演は,NGY大学のS先生,題目は「切削におけるびびり振動の解析と回避」で,取り組まれているいくつかの研究トピックの中から,「ボールエンドミル加工時の再生びびり振動」と「両面同時フライス加工」について説明がありました.どちらもS先生らしい完成度の高い内容でしたが,特に,ボールエンドミル加工における工具姿勢とびびりの関係については,自分自身の研究にも関係があるので大変興味を持ちました.
 2件目の講演は,オークマの研究開発部の方から,「多軸工作機械の高精度化について」という題目で,5軸シリアル機と6軸パラレル機のキャリブレーション方法について説明がありました.これも実践的な取り組みで,大変勉強になりました.2件の講演とも見学内容に直結しており,この分科会の内容が総合的によく検討されていたことが後になって分かります.
 休憩の後,4班に別れて本社工場を見学しました.私の第1班は,最初に「加工ナビ」の説明を聞きました.主軸の振動センサがびびりを感知すると,適切な主軸回転数と送り速度に自動的に修正する機能です.「サーモフレンドリーコンセプト」と「アンチクラッシュシステム」に続く,オークマ技術の三本目の柱として期待されています.今後,利用しているユーザの評価に注目したいと思います.
 次に,パラレルメカニズムマシニングセンタ,COSMO CENTER PM-600 を見学しました.1998年に発表された機械ですが,出荷したのはまだ30台ぐらいだそうです.この機械の利点は,なんといってもスピードです.欠点とされた剛性についても,現行のものは鋼も削れるぐらいになったということなので,もっと活用できる場面があると思うのですが… 率直に言わせていただくと,加工領域の割に機械が大きすぎると思います.今一度,マーケティングをする必要があるのではないでしょうか.
 続いて,創業110年を記念して2008年に開設された「メモリアルギャラリ」を見学しました.創業当時の製麺機をはじめ,形削り盤,スロッタ,ジグボーラなど,珍しい古い工作機械が,たくさん展示してありました.詳しい解説のパネルもあり,個人的には,このギャラリの見学に半日を費やしてもよいと思いました.機会があったら,お願いしてみたいと思います.
 最後に,グローバルCSセンターで最新の工作機械を見学した後,バスで可児工場に移動し,大型工作機械の生産ラインを見学しました.たくさんの機械が生産されており,生産量はだいぶ戻ってきているように感じました.やはり,大きな機械が作られている様子を見ているとワクワクしてきます.一時間ぐらい眺めていたい光景でした.
 分科会終了後,名鉄犬山駅前に移動して,フレンチ創作料理の店で懇親会となりました.今日の分科会は,話題提供,工場見学,懇親会と,どれも大変充実していたのですが,少し疲れてしまい,消化不良気味です.内容を確実にフォローするために,週末に議事録をまとめながら勉強してみたいと思います.

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