2011年7月11日月曜日

「発信」と「連携」

 今日の夕方,大学の産学官連携センターからの依頼で,「二次元、三次元の高精度、高難度な切削加工全般」な会社のN社長さんと面談しました.まだ二十代と若い方なのですが,大変落ち着いていて,少し話しただけで人物であることがすぐに分かりました.私の研究室で取り組んでいるソフトウェア技術を活用した作業の自動化について議論する予定だったのですが,業務内容を聞いてみると,ドイツの工作機械やソフトウェアを導入するなど最新の技術を積極的に取り入れるなど,既に付加価値の高い仕事に取り組んでおられるので,私が提案できることはないと感じました.そのため,話題は日本の中小企業がこれからどのようなことに取り組んでいくべきかという,とりとめのないものになってしまいました.
 私からアドバイスしたのは,これからの中小企業は,「発信」と「連携」をすることが重要だということです.現在のような情報社会では,企業がWebコンテンツを公開するのは当然のことです.責務と言ってもよいでしょう.しかし,私はWebを公開するだけでは,まだまだ受身だと思っています.その会社のことを検索しようと思われなければ,認知されることはありません.自分のことを知ってもらうためには,自分に興味を持ってもらえるように,自分から情報を「発信」しなければなりません.そのためにも,TwitterやFacebookなどのSNSは有効なツールだと考えています.
 また,どんなに優秀な企業でも,出来ることには限界があります.一部の仕事に対応できないために,大きな仕事を受注することができない.これほど勿体無いことはありません.出来ない仕事を補いあうようように企業が連携して,どのような仕事にも対応できる集団を構築する.「連携」することは,これからの中小企業にとって必然になると思います.
 実は,明日の夕方,「発信」と「連携」を具現化している茅ケ崎機械金属工業団地の皆さんが私の研究室を訪問することになっています⇒ m-shige's log: Twitterオフ会 in 茅ヶ崎 (2. 茅ケ崎機械金属工業団地編).「発信」と「連携」を実感してもらうために,Nさんも合流してもらうことにしました.しかし,Nさんだけでなく,茅ケ崎機械金属工業団地の皆さんにとっても,良い出会いになると確信しています.明日が楽しみです.

1 件のコメント:

SYNCEDGE さんのコメント...

先生!
明日楽しみにしています!
新たな出会いに感謝です。