2011年12月16日金曜日

就職担当教員のひとりごと

今日の午前中,2012年3月卒業予定学生への今後の支援等について話しあうための,大学同窓会および関係者を含めた拡大就職支援連絡会が開催され,私も来年度の学科就職担当教員として出席しました.色々と深刻な現状についての報告や,今後の対応についての議論などがなされましたが,自分が気になったことについて,私見を述べたいと思います.

 春の採用や秋の大学院入試に失敗して,秋の採用を早々に諦め,留年を決めてしまう学生が全国的に増えているようですが,あまり感心しません.来年の採用が,今年よりも良くなるという保証は,まったくありません.留年した学生の就職率は低いという厳然たる事実もあります.大学院入試も,留年生が加わっていけば,倍率はさらに上がるでしょう.その気があれば,就職できる企業はたくさんあると思います.業種や職種を限定しすぎて,自分から可能性を狭めてしまっている人が多いのではないでしょうか.少し視野を拡げれば,まだまだチャンスはあると思います.

 ソーシャルネットワークサービス(以下,SNS)を利用した就活が注目されてきているみたいです.「ソー活」と言うみたいです.初めて知りました.就活のために Twitter や Facebook を始めるということには,とても違和感を感じます.SNSは,自分から情報を発信する人同士が交流することに意義があると感じています.特定の組織の情報を入手することが目的ならば,Webコンテンツを閲覧するだけで十分ではないでしょうか.ソー活で成功した人は,もともとSNSを活用する資質があったのでしょう.失敗している人もたくさんいると思います.SNSを生かすも殺すも,本人次第です.

 以上は,あくまで私個人の私見であり,大学や学科の就職支援活動とは一切関係ありません.

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