2012年1月7日土曜日

金型を教えるということ

今日は三連休初日の土曜日でしたが,学部夜間主の講義のために大学に行きました.昨年末も,三連休の中日だったクリスマス・イブに講義がありましたし,なんだか学生が気の毒になってきました.

 学部の「生産システム工学」 の講義は,昼間も夜間も年明けからの3回を残すのみとなりました.例年,最後の3回は「金型」に関する講義をしています.「何故,金型なのか?」 堅い理由としては,工作機械が「マザーマシン」 であるならば,金型は「マザーツール」,立派な生産システムと言えること,また,これまでの講義で取り上げてきた工作機械やCAD/CAMを利用して製造されるハイエンド製品なので,事例紹介として最適であること,などがあげられます.

 しかし実際は,金型の自慢話ばかりしています(笑).良いものを,大量に,早く作るために,どのような工夫がなされているか.その金型を加工するために,どれだけの技術が必要であるか.成形条件を決めるために,どれだけ多くのことを考慮しなければならないか.

 でも,本当に自慢したいのは金型ではなく,金型に関わっている人達なのかも知れません.いえ,きっとそうなのだと思います.私は,金型メーカー,金型ユーザー,工作機械メーカー,CAD/CAMベンダーなど,金型に関わる仕事をしている多くの人達とお付き合いさせて頂いていますが,皆さん,本当に気持ちの良い方ばかりです.「みんな,大好きさ!」

 金型の講義を通じて,徹底的にこだわってモノを作ることの素晴らしさを,学生に伝えることが出来ればと思っています.

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