2012年7月12日木曜日

怒らない技術2

という新書を読了しました.前作の 「怒らない技術」 を読んで,非常に印象が良かったので ⇒「m-shige's log: 怒らない技術」,先月末に赤羽駅ナカの書店で見かけた時に衝動買いしたものです.前作と主旨は同じです.怒ることのデメリット,怒らないことのメリット,怒ってしまった時の対症方法,怒らない体質に改善する方法などについて,分かりやすい文章で書かれています.

 個人的には,第7章で紹介されている夫婦で意見をすり合わせる内容が,特に印象に残りました.著者が妻を大切に思っていることが,文章からじんわり伝わってきました.著者の知り合いの外国の婦人が,「夫婦は一生わかりあえないものよ。わかりあえないからこそ、会話をすることをやめてしまったら、夫婦なんておしまいよ」 と言っていたそうですが,夫婦ですらこうなのだから,わかりあえない人との会話でも,絶やしてはいけないなと思いました.

 写真のように,ピンク色の表紙に,ケバケバしいオビが巻かれている様子を見ると,一見,いかにもありふれたハウツー本みたいな印象ですが,とても内容のある本だと思います.私が尊敬している本田宗一郎やドラッカーのことばが効果的に引用されている点も,個人的には好印象です.特に,以下のことばは,私の目指すものと同じです.

 自分の喜びを追求する行為が、
  他人の幸福への奉仕につながるものでありたい
                         本田宗一郎

 読み終わって,とても前向きな気持になりましたが,同時に,前作で感銘を受けた内容を,すっかり忘れてしまっている自分に気が付きました.「あなたの目標は何ですか? 怒ったことで,何か好転するのですか?」
 前作の「怒らない技術」と合わせ,定期的に2冊の本を読むようにして,怒ることの無意味さ,前向きに生きることの大切さを,忘れないようにしたいと思います.

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