2013年10月20日日曜日

努力する人間になってはいけない

という単行本を,今日から読み始めました.知人がSNSで絶賛している様子を見て,読んでみようと思い,いくつかの本屋を覗いてみたのですが,どこも売り切れでした.もう注文して取り寄せるしかないということで,大学の書籍部にWeb発注し,昨日,入手したというわけです.実物を見て,30ミリもある厚さに驚きました.高いと思っていた,2,940円という値段にも納得しました.

 副題に 「学校と仕事と社会の新人論」 とありますが,この本は若い人を対象にした啓蒙書です.「努力する人間になってはいけない」 は,第一章の題目なのですが,怠け者で目標と達成する人としない人,がんばり屋で目標と達成する人としない人,この四つの人材の中で,どの人材がもっとも有害な人材なのか?という問に対する答えは,「がんばり屋で目標を達成できない人」 ということです.私も同意見です.研究室のミーティングで,進捗状況が今ひとつの学生に 「がんばります」 なんて言われると,「がんばらなくてもいいから,結果を出してよ」 なんて言ってしまいますから.

 私が師と仰ぐ本田宗一郎氏も,同じようなことを言ってます.
⇒ 「m-shige's log: 誤った一生懸命は 怠惰より悪い
でも,この投稿には,私の意見の方がたくさん書いてありますが(苦笑)

 まだ第四章までしか読んでいませんが,アンダーラインを引くのを諦めたほど,充実した内容です.「まえがきにかえて」 をはじめ,大学人にとっては耳の痛いことも,幾つか書いてありました.読んで立腹する大学人がいるかもしれませんが,いまのところ,私自身は腑に落ちることばかりで困っているところです(笑) 特に,著者が専門学校の校長をされていたときの式辞がまとめてある第一章と第二章は,是非,大学生の皆さんに読んでもらいたいと思いました.最後まで読んで,何か感じることがあったら,レビューの続きを投稿したいと思います.

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