2014年5月25日日曜日

「ルーズヴェルト・ゲーム」を読む

 ずいぶん前に,池井戸潤氏のエンタメ小説 「ルーズヴェルト・ゲーム」 の文庫版を読了していました.今年の4月27日からTBS 「日曜劇場」 枠で放送中の連続テレビドラマの原作です.もちろん,テレビドラマも録画して欠かさず観ています.

 これまでの作品とは違い,社会人野球チームの存亡を賭けた戦いも並行して描かれていますが,大枠としては 「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」 と同様,企業の社長,役員,技術者らが,自社の存亡を掛けて大きな困難に立ち向かい,最終的には大逆転で勝利するというような内容です.確かに面白いのですが,ちょっと飽きてきたような気がする展開でした.

 一方のテレビドラマの方は,原作よりも脚色が強すぎるのか,主役を張れるような個性的な役者が多すぎると思います.どの人物に注目して観ていたらよいのかわかりません.原作に沿うような配役にしないと,原作のファンを置き去りにしてしまうのではないでしょうか.原作を読んでいない人であれば,あまり問題ないのかもしれません.私自身も,原作とは別のドラマと考えながら,それなりに楽めていると思います.

 「空飛ぶタイヤ」 を最後に,しばらく池井戸作品を読むのはお休みしようと思っていたのですが ⇒「m-shige's log: 「空飛ぶタイヤ」を読む」,テレビドラマになると聞くと,それを観たくなってしまい,テレビドラマを観る前に,先に原作を読みたくなってしまいます.もしかしたら,完全にテレビ局と出版社の術中にハマっているのかもしれません.

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