2015年4月20日月曜日

他人からなにも得ようと思わない,ということ

 先月手に入れた「m-shige's log: 眠られぬ夜のために 第一部」,コツコツと読んでいます.毎日,その月日に対応する一節だけ読むようにしています.読み忘れた日があっても,その日までさかのぼって読むようなことはしないようにしました.今日も四月二十日の一節を読み終えました.明日は名古屋に出張の予定なので,読む時間はないだろうと思いながら,四月二一日の一節を見てみたところ,たったの四行だったので,何気なく読んでしまいました.とても深く,重い内容でした.

 ひとは他人からなにも得ようと思わないなら、全く違った目で彼らを見ることができ、およそそのような場合にのみ、人間を正しく判断することができる。

 浅い交わりの友人とも長くつき合って行きたければ、彼らから多くを求めないよう用心しなければならない。

 まず,悪い考え方.他人とつき合うのは,その人から何かを得ようとしているからで,得るものがないとわかった時に,その人との関係が終わる.確かに,他人とそのようにつき合っている人を知らないわけではありませんが,そんな人の考え方に気が付いた他人は離れていってしまうので,本当に寂しい人だと思います.

 次に,良い考え方.損得なしで付き合えば,相手のことを正しく理解したうえで,長く交流することができるということになります.堅苦しく書いてあるけれど,このような関係の方が普通なのではないでしょうか.自分なりに考えた落とし所ですが…

 この本,短い節の日の方が,考えさせられることが多いように思います.なので,これからは短い節だからといって,先に進むようなことは控えたいと思います.その日の一節だけを噛みしめるように,何度も何度も読むのもいいでしょう.

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